忘却曲線に沿って復習できるアプリの選び方【2026】

同じ英単語を、今週もう3回引いている。引いた単語は保存してあるのに、復習したのは保存した日だけで、「いつ見直すか」を決めないまま次の記事を読み始めてしまう。覚え方の問題というより、復習のタイミングを自分で管理しようとしていることが問題で、忘却曲線アプリを探す人の出発点はだいたいここだと思います。
結論から言うと、忘却曲線アプリは「勉強した範囲を記録して復習日に通知する型」と「カードを1枚ずつ出題して、答えで次の間隔が決まる型」の2種類に分かれます。英単語を覚えたいなら後者で、そのうえで「間隔が記憶度に応じて変わるか」と「カードをどうやって作るか」の2点で選ぶと、途中でやめずに済む確率が上がります。この記事ではreminDO、勉強分析、Anki、Quizlet、WordHolic、immitの6つを、公式ページで確認した範囲で比べます(確認日: 2026年10月28日)。
「忘却曲線アプリ」は2種類ある
同じ検索結果に並んでいても、仕組みはかなり違います。最初にここを分けておくと、比較表の読み方が変わります。
勉強した範囲を記録して、復習日に通知する型
「参考書の20ページから35ページ」「問題集の第3章」のように、今日やった範囲を登録すると、忘却曲線に沿った復習日をアプリが計算して通知してくれるタイプです。勉強分析がこの型の代表で、reminDOも本やウェブページの要点をメモとして入れて通知で回す使い方ができます。
アプリ自体は問題を出してくれません。通知が来たら自分で教材を開き直します。紙の参考書で受験や資格の勉強をしている人には、カードを作る時間がいらないぶん相性が良い型です。
カードを1枚ずつ出題して、答えで次の間隔が決まる型
アプリの中に問題と答えのカードがあり、めくって「覚えていた・いなかった」を答えると、その結果で次に出る日が決まるタイプです。Anki、Quizlet、WordHolic、immitがここに入ります。英単語のように項目が何百、何千と増えていくものは、1枚ずつ記憶度を追えるこちらの型でないと、復習の量を適正に保てません。
この記事は英語の語彙が主な関心なので、ここから先はカード型を中心に進めます。
選ぶときに見る4つのポイント
1. 間隔は固定周期か、記憶度で変わるか
「1日後、3日後、7日後、14日後、30日後」と全部の項目を同じ周期で回す方式は、分かりやすい反面、簡単な単語も苦手な単語も同じ回数だけ出てきます。項目が増えるほど、覚えている単語の復習に時間を取られていきます。
一方で、AnkiのようにFSRS(Free Spaced Repetition Scheduler、間隔反復アルゴリズムの一種)を使う方式は、1枚ごとの正答履歴から「思い出せる確率が一定の線を下回る日」を個別に計算します。Ankiの公式マニュアルによると、FSRSは従来のSM-2方式の代替として用意されていて、既定の目標保持率は90%です。覚えている単語は後ろに下がり、怪しい単語が前に出てくるので、同じ時間で復習できる項目が増えます。
reminDOは2022年のアップデートで「Ankiベースの記憶アルゴリズム」を追加したとApp Storeの説明にあり、固定周期と選べる形です。Quizletの「間隔を開けた繰り返し」は、めくった後に4段階で記憶度を答えると次に出るタイミングが決まる方式ですが、公式ヘルプの記載では現在ウェブサイトのみで利用できます。
2. カードはどこから来るか
続くかどうかは、実はアルゴリズムより先にここで決まる気がします。カードを作る手段は大きく4つです。
手入力(reminDO、WordHolic、Ankiの基本)は自由度が高いぶん、1枚あたりの手間が最後まで減りません。共有セット(Quizlet、Ankiの共有デッキ)は始めるのが早い代わりに、自分が出会った単語ではないものを覚えることになります。写真や取り込み(WordHolicのファイル取り込み、Ankiの一括インポート)は、まとめて作る人向けです。そして4つ目が、読んでいる文の中の単語をその場で保存する方式で、immitはここに入ります。
英語を「読む」ことが目的の人は、辞書で引いた単語をもう一度カードに打ち直す作業が一番の離脱点になりがちです。この点は後半でもう少し詳しく書きます。
3. どの端末で復習するか
スマートフォンで通知を受けて復習したいのか、PCやブラウザで英語を読みながら復習したいのかで、候補がかなり絞れます。勉強分析はiPhoneのみ、reminDOはiPhoneとiPad(説明文ではPCでも学習できるとあります)、WordHolicはiPhone・iPad・Android、AnkiはPC・Androidが無料でiPhone版は有料、Quizletの間隔反復機能はウェブ版のみ、immitはChrome拡張とデスクトップアプリ、それにウェブ版です。