immit 2026年10月のアップデート

春ごろに immit を入れてくださった方は、Chrome に追加したあと「デスクトップアプリも入れてください」と言われて、少し面倒に感じたかもしれません。あの頃から、だいぶ変わりました。今回は変わった点をまとめて、その理由も含めてお伝えします。
すべて無料になりました
いちばん大きな変更から。immit の機能はすべて無料になりました。英和・和英・英英・国語の 4 つの辞書、単語帳への保存、FSRS での復習、オフラインでの利用、端末間の同期、スマホのブラウザからの復習まで、全部です。広告もありません。
アカウントを作らなくても使える機能は今までどおりです。辞書を引く、単語を保存する、復習する。ここまでは登録なしでできますし、調べた内容は端末の中にとどまります。アカウントが必要になるのは、同期と、あとで書くメールのお知らせを使うときだけです。
デスクトップアプリがなくても使えます
以前は、辞書のデータをデスクトップアプリ側に置いていたので、拡張機能を入れたあとにアプリのインストールが必要でした。今は Chrome 拡張機能が自分で辞書をダウンロードします。Chrome に追加して、最初に一度だけダウンロードが終われば、そのまま使い始められます。辞書は端末の中で動くので、飛行機の中でも、回線が切れていても引けます。
Mac・Windows・Linux 向けのデスクトップアプリも引き続き無料です。ブラウザの外で読み物をするときや、カードだけ回したいときに向いています。
保存した単語に、出会った文とページが残ります
これまでは、単語を保存すると単語だけが残りました。今は、しおりのマークを押すと、その単語が入っていた一文と、読んでいたページも一緒に記録されます。保存の手間は変わっていません。ワンクリックのままで、文脈の記録が保存を遅らせることも、邪魔することもありません。
保存した文は、復習でカードをめくったあと、または答えを入力したあとに表示されます。まずは単語だけを見て意味を思い出し、それから実際に読んだ文で使われ方を確認できます。
単語帳からカードを開けば、保存した文を読み返したり、編集したり、削除したりすることもできます。
活用形にマウスを合わせても、見出し語が出ます

これまで「食べなかった」にマウスを合わせると、何も表示されなかったり、単語の一部だけを拾ったりすることがありました。今は「食べる」の項目が表示されます。項目内には活用形の一覧もあり、丁寧形や否定形に切り替えて確認できます。
英語も同様です。「ran」なら「run」、「studies」なら「study」の項目を表示します。
復習は FSRS に。最初に聞くのは枚数ではなく「何分あるか」

次の復習日を決める仕組みに、FSRSを採用しました。Ankiが2023年に採用した、オープンソースの間隔反復アルゴリズムです。
あらかじめ決められた段階に沿って復習間隔を延ばすのではなく、一人ひとりの復習履歴に応じて次の復習日を決めます。設定は不要です。記憶の保持率の目標は90%に固定しています。以前から保存していたカードも自動で移行しているので、最初から学習し直す必要はありません。
復習を始める画面も変わりました。復習予定のカードがあるときは、まず使える時間を選びます。5分、15分、30分、または予定のカードをすべて復習する、の4つです。
時間を選ぶと、FSRSが推定した「思い出せる確率」が高いカードから順に出題され、時間が来たら終了します。残ったカードの復習予定日は変わりません。時間の指定は、その日に取り組むカードを選ぶためのものです。
保存した単語には「学習中」「あとで」「習得済み」の3つの状態があります。復習中に、すでに覚えている単語を「習得済み」にすれば、以後の復習には出てこなくなります。
なぜ時間で区切るのか、なぜ「思い出せそうな順」なのか、なぜ保持率を動かせないのか。このあたりの考え方は 復習の仕組みについて にまとめてあります。
辞書の項目が増えました
各単語に、よく使われる単語か、珍しい単語かが分かる頻度の目安をつけました。単語帳に保存して覚えるか、今回は意味を確認するだけにするかを判断するときに役立ちます。
意味ごとの例文も増やし、すべての例文に訳をつけています。動詞や形容詞の活用形に加え、それぞれの意味に関連する単語も、その場で引けるようになりました。
別の表記がある単語では、その表記と使われる頻度も確認できます。たとえば「食べる」には「喰べる」も載せ、あまり使われない漢字表記であることを示しています。小説などで見慣れない表記に出会ったときにも、同じ単語だと分かります。
これらの情報は、マウスを合わせたときのポップアップ、ポケット辞書、単語帳のカードで確認できます。
各項目の報告リンクも引き続き用意しています。意味や説明に間違いを見つけたら、そこからお知らせください。届いた報告は、スタッフが確認して修正しています。
復習を忘れないためのリマインダー
復習の時期を知らせるリマインダーを、2種類用意しました。どちらも初期設定ではオンになっています。
ひとつはブラウザ上のお知らせです。immitを使っているページで、復習予定のカードがあるときに、1日1回だけ小さな通知が表示されます。
もうひとつは、アカウントをお持ちの方向けのメールです。復習されないまま3日経ったカードがあるときに届きます。配信は多くても週2回。メールには、単語をひとつと、復習を始めるボタンだけを載せています。
どちらも、設定の「リマインダー」からオフにできます。
同期と、スマホでの使い方

アカウントを作ると、保存した単語と学習の進み具合を、Chrome拡張機能、デスクトップアプリ、immit.coのウェブアプリで同期できます。
スマホでは、ブラウザからウェブアプリを開いて使います。パソコンで保存した単語を復習したり、調べたい単語を入力して辞書を引いたりできます。
変わっていないこと、まだないこと
現在、拡張機能を提供しているのはChromeウェブストアのみです。FirefoxやSafariには対応していません。
春以来 immit を開いていない方は、Chrome に追加して、辞書のダウンロードを待ってみてください。すでに使っている方も、不具合や足りない機能があればお知らせください。辞書の間違いは項目の報告リンクから、それ以外はお問い合わせページからどうぞ。